更年期障害は、様々なトラブルが発生しますが、中でもつらいものが「生理不順」です。
経穴の量が増えたり減ったり、また痛みも大きくなったり強くなったり、非常に不安定になります。
40代後半の落ち着いたころに突然、見舞われることが多いこの症状ですが、この生理不順に焦点を当てて、その仕組みや対策方法などをまとめて行きます。

更年期と生理不順の関係

生理不順というのは、およそ1か月の生理周期が乱れ、短いスパンで来たり、逆に不自然なぐらい長い間来なかったり、といった症状のことです。
また、1回の生理は1週間程度続きますが、逆に1日2日で終わったり、1週間以上経血が出るということも、生理不順の症状に該当します。

生理不順は、生理が始まり閉経するまでの、すべての女性に起こるものです。
そして、更年期というのは女性が閉経を迎える前後の期間のことです。

実は、更年期に起こる生理不順は、加齢に伴って起きる自然な現象で、期間にして2年から5年ほど続きます。
そして、1年以上生理が来なくなったとき、閉経となります。

不安かもしれませんが、女性ならではの生理現象として、更年期の生理不順が起きるのです。

目安は40代前後から

現在の日本の女性の平均的な閉経年齢は、およそ50歳とされています。
50歳を折り返しとして10年が、更年期となります。
45歳から55歳ほどが、更年期と呼ばれる期間です。
ですので、40台を過ぎたころから、閉経に向けて準備を始め、生理周期が不規則になるということです。

閉経の迎え方、タイミングや症状は人それぞれで差はありますが、パターンの一例として

1 生理周期が短くなるのと同時に、生理が早く来るようになる=スパンが短くなって何度も来る
2 そして経血の量が減り、早く終わるようになる
3 周期が遅くなり、3か月に1回などのペースになる
4 完全に生理が来なくなり、閉経となる

という例です。

1から4まで、数年単位で変わっていくということです。
ただ、人によっては40歳未満で閉経することもあり、それを早発閉経と呼びます。
通常よりも早く女性ホルモンが減っていくために起こるとされ、ただ閉経が早まるだけではなく、骨粗しょう症の可能性が高まるため、ホルモン療法などの対処が必要になりますので、心当たりがあれば一度医療機関に診てもらうのがおすすめです。

なぜ、更年期だと生理不順になるのか

更年期は閉経直前の時期のため、生理不順が起きるとまとめて行きましたが、これは具体的には女性ホルモンが影響します。
女性の体内で作られる女性ホルモンの種類に、エストロゲンとプロゲステロンというものがあります。

生理の周期はこの二つの分泌量によって左右され、卵巣がしっかりと働いているときは卵胞からエストロゲンが、脳下垂体からは黄体刺激ホルモンと卵胞刺激ホルモンがそれぞれ分泌されます。
どれも、正常なタイミングで、丁度いい量が分泌され、ホルモンバランスというものが保たれています。

しかし、更年期に入り閉経の準備に入ると、卵巣の機能が低下します。
すると当然、卵胞から出るエストロゲンの量が減ります。さらにそれを受けた脳下垂体は、逆に黄体刺激ホルモンと卵胞刺激ホルモンを多く分泌してしまいます。

ホルモンバランスの乱れが生理不順のメカニズムですが、更年期障害もこの二つのホルモンの大量分泌が原因とされています。

また、実は一生涯で卵巣から排出される卵子の数は決まっています。
そして更年期になると、正常な機能を持つ健康な卵胞は減り、生理の際に通常の出血はあっても排卵を伴わないということもあります。
これを無排卵周期と言い、これを繰り返して完全に出血が止まる、閉経となります。

不正出血への対応

更年期の生理不順について詳しくまとめて行きました。
更年期は女性であれば誰しもがなる現象です。

上手に対応していきたいものですが、生理不順は非常につらいものがあると思います。
来ると思ってたのに来ないだけでもつらいですが、突然予期せぬタイミングで出血するなど、大変なことがたくさんあります。

不正出血を防ぐには、避妊薬の一種の経口避妊薬、俗に言う「ピル」を飲んで、周期を整えていくという治療もあります。
ただ、薬によって止めるため、血栓症を引き起こす可能性があり、年齢を重ねるほどその発症リスクが高まるため、実際に試す前には医師へ相談するのも手です。

ピルを飲む以外の方法では、生理周期の後半の2週間ほど、プロゲステロンだけを外から取り入れて補うホルムストロム療法があります。
これによってホルモンバランスを外から支えるように補い、スムーズに整理を終えていくことができます。
ホルモン剤の服用後1週間以内に出血がある、と事前に把握できるため、とても便利です。

これらの治療が必要かどうかなども含めて、婦人科のお医者さんに相談するのがおすすめです。
更年期障害には様々なトラブルが起きますので、少しでもつらいときは、我慢せずに婦人科を受診しましょう。

ただし、生理不順、不正出血の原因が更年期に限らないというケースもあります。
例えば子宮筋腫、子宮腺筋症や、さらには子宮頸がんなどの深刻な事態になっていることも考えられますので、何かおかしいと異変を感じたら医師に相談してください。